IT業界で残業が少ない組織の傾向

本記事では、IT業界で残業が少ない組織の傾向を解説します。
SE・ITエンジニアで、残業が多くて辛い。転職したいけど、どのような組織が残業が少ないのか、その傾向を知りたいという方は是非ご参考ください!

IT業界の平均残業時間

まず、平均残業時間を把握しておきましょう。
IT業界の月平均時間(令和2年度)は「14.8時間」です。※厚生労働省の「毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査)」を参照
つまり、1日約1時間以内の計算となります。

意外と少ない?
しかし、他業種と比較すると、IT業界は3番目に残業が多い業種となっております。
また、管理職は残業を記録しないことが常習化しております。
この平均を下回っているのであれば、「残業が少ない」と言えるのではないでしょうか。

残業が最も少ない領域

残業の傾向は「商流での位置づけ」と「組織規模」の2軸で考えます。
下記に、残業傾向マップを作成しました。
※ただし、本順位付けは筆者の経験から推定しております。

残業少ない領域は、マップの①従業員が500名より多い「情報システム部」「元請け企業」「ソフトウェア/ハードウェアメーカー」です。

理由としては下記があります。
・人が多いので、一人ひとりにかかる負担が少ない傾向。
・お金があるので、企業としての権威も高く、そのため、ベンダーさんが何とかしてくれることが多い。
・大企業のため、法令厳守の意識が高く残業ができない環境。

では、その他の領域も見てみましょう。

その他の領域と残業の傾向

第2は従業員500~1000名の「2次請け、3時請け」と従業員に500名以下の「情報システム部」「元請け企業」です。
「2次請け、3時請け」企業でも従業員500名以上の場合は、コンプライアンスに厳しく、残業がしにくい企業が多いと考えられます。

また、「情報システム部」「元請け企業」は商流の流れより、残業が少ない傾向があるのと、少数精鋭の組織のため
スキルが高い人が多く、残業をコントロールできるビジネスマンが多いのではないでしょうか?

最後は、従業員500名以下の「2次請け、3時請け」と「ソフトウェア/ハードウェアメーカー」です。
この領域は、コンプライアンスも整っておらず、商流としても弱い立場にいるため、残業を余儀なくされる事が多いようです。

残業だけで判断はできないが。

本記事では、残業時間に論点を絞りました。
組織として、残業時間が多くても、自分だけは残業が少なくする方法論もあるかと思います。
ですが、環境に染まってしまうのが日本人の良さでもあり、悪い部分でもあるので、残業が少ない傾向にある企業へ勤めるのも有効な手段だと思います!

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