日本においてもデジタルトランスフォーメーション(DX)の波が到来し、多くの企業がDX推進を行っています。
IPAの企業へのアンケート調査によると2020年~2021年で、約40%の企業がDXを積極的に推進してます。
そこで今回はこのDX時代で活躍するために、DX時代に求められる人材像を4つ紹介します。
また、今の勤務先と業務タイプ別に、どこを目指せばいいのか、キャリアマップを纏めています。
今後のキャリアを考える際に参考ください。
本記事の対象者
・
・
①「プロダクトマネージャー」/「ビジネスデザイナー」
こちらは、DXを実現の総合責任者というポジションです。
技術というよりも、企業のビジネスモデルや業務知識や政治、文化などを深く理解している人が適任です。
従って、DXを適用する企業(ユーザ企業)側の管理職や事業のエースが任命されることが多いと想定されています。
現在、ユーザ側の企業に勤めている人は将来、このポジションを目指すことで、今後のキャリアも幅が広がりそうですね。
具体的な業務内容
・経営者と共に、DXによる事業目標を策定する。
(例:2030年までに、全業務の30%を自動化することで、社会の○○に貢献する)
・KPI(重要業績評価指標)を策定する。(例、で売り上げ10%拡大する)
・プロジェクトを設計/企画する。
キャリアパス
・ユーザ企業のIT部門に勤めている方。
・プロジェクト企画やIT投資といった超上流工程に携わっている方(ITコンサル)
②「UI/UXデザイナー」
システムのユーザ向けデザインを担当する人材です。近年、「UX」という言葉が脚光を浴びるようになりました。従来の様に、システムを構成する画面(ユーザーインターフェース)のみを設計するのではなく、サービスの利用体験を設計するというものになります。従って、単純なデザインのみではなく、 ペルソナ(架空の顧客像) を想定した、カスタマージャーニー(顧客が購入に至るプロセス)の設計します。
従って、顧客層を特定し、サービスをどのようにして利用してもらうのかというマーケティング的な要素も必要になってきております。
具体的な業務内容
・UX/UIの設計
・マーケティング
キャリアパス
・デザイナーの方。
・マーケティングの業務に携わっている方。
③先端技術エンジニア(AI/IoT/RPA/ブロックチェーン/AR)
DXを実現するために、AI/IoTといったビックデータの収集と活用を設計したり、業務をRPAで自動化したりします。
このフィジビリティ(実現可能性)を裏どりしたり、どのようなアーキテクチャにすればよい等、深い視点で検討できる人材となります。
具体的な業務内容
・特定の技術で顧客をサポートする。
・DXを実現するためのシステムアーキテクチャ設計/外部連携のAPI/DB/ネットワーク設計等
キャリアパス
・プログラマー/インフラエンジニア等、先端技術へ情熱がある方は誰でも。
④データサイエンティスト
データの活用方法を設計します。ちょっと科学者っぽいネーミングですが、あくまでも業務へ活用がミッションのため、業務理解が必要不可欠です。
例えば、対象の業務データをどのようにAIに分析させるのか(機械学習やディープランニングのモデル)を検討します。
具体的な業務内容
・DXを実現するためのデータ活用を設計
・AIで機械学習やディープランニングをどうさせるか(モデル)を設計する。
キャリアマップ
最後に、本記事で紹介した役割を勤務先/担当している業務工程より、どこを目指すのが適切かを図示しました。参考になれば幸いです。
最後に
私たちはCX(キャリアトランスフォーメーション)する必要がありそうです。